
皆さんは電動カートも車いすの仲間ってご存じですか?
電動車いすは大きく分けるとハンドルが付いているものか、付いていないものかの2つになります。ハンドル付きのものが電動カート(シニアカー)、付いていないものが電動車いすと呼ばれます。この2つはどちらも電動車いすという点で位置付けはほぼ同じですが、その用途・機能は大きく違っています。使用する方の身体の状況や使用目的によってどちらを選ぶべきか、今回はこの2つの特徴について説明したいと思います。
電動カート(シニアカー)
電動カートは、スクーターに似たハンドル付きの電動車いすで、「シニアカー」とも呼ばれます。
- 全長120㎝×70㎝と車体が大きめなので、安定性が高い
- 家庭用コンセントから充電可能。一度の充電で約25~30km走行できる
- タイヤ幅が大きくて頑丈。屋外での走行に適している
- ハンドル式なので両手で直観的に操作ができる
- ある程度歩行でき、自力でカートへの乗り降りが可能な方向け
主に買物や通院等でご利用される方が多く、2~4㎞圏内のそれほど遠くない場所への移動手段として、幅広い用途で使われています。
電動車椅子
モーターによる走行能力が付与された車いすのことで、操作は「ジョイスティック」と呼ばれるレバーを倒すことで走行します。
電動カートとの違いとして
- 全長100㎝×65㎝、一般的な車いすとほぼ同じサイズ
通常の車いすに電動ユニットを取り付けた簡易的な折りたたみ可能なタイプも有り(操作方法は同様)
- バッテリーを取外してアダプターで充電(一度の充電で約20㎞走行可)
- その場で左右への旋回が可能なため、屋内でも移動しやすい
- 手元にあるレバー1本、片手のみで操作できる
- 室内(ベッド付近)に置けるが、立位と移乗の手段が必要
主に屋内または整地された場所など、車いすと同じ環境で利用されます。片麻痺等で片手しか使えない方でも、問題なく移動できます。
それぞれの特徴を把握し、
利用する方の状態にあった1台を選んでください(^.^)